「第44回日米大学野球選手権大会」(7月8~13日、米国)に出場する侍ジャパン大学日本代表メンバーの直前合宿が前日に引き続き行われた。

この日は午前から参加者26人が汗を流した。大久保哲也監督(60)から「長打力があって、ミート力も高い技術を持っている」とキーマンとして挙げられた青学大・西川史礁(みしょう)外野手(3年=龍谷大平安)が存在感を発揮した。シート打撃ではドラフト候補の九州共立大・木村仁投手(4年=北九州)から左前安打を放ち、フリー打撃でも2本の柵越えを記録した。「特別調子がいいわけではないけど、いつも通りできている」と話した。

急成長した期待のスラッガーだ。昨年は主に指名打者だったが、打撃力を上げるために冬場にバットを振り込んだ。長いときは午前の練習が終わった後も、午後2時から午後7時まで打撃練習に費やした。チームではこの春から4番の重責を担うが「自分が納得いくまで、誰よりもバットを振った。今まで以上に自信を持って打席には入れるようになった」と頼もしい。

今回が代表初選出。「メジャーになる選手たちと戦うのは楽しみ」と大舞台を心待ちにしている。【星夏穂】