オリックスの“新戦力”レアンドロ・セデーニョ内野手が、球団史を塗り替える快挙でチームを3連勝に導いた。

3回2死満塁でロッテ・メルセデスの外角カーブを捉え、オリ党が待つ右翼スタンドへ先制の3号満塁弾。育成入団した外国人選手のグランドスラムは球団史上初で、主砲・森をケガで欠くチームの救世主となった。

2戦連発にパフォーマンスははなやかだ。何度も叫び、ガッツポーズを繰り返し、ベース手前でスキップしながらホームイン。「(感触は)もう最高でした」と、笑顔を両手のハートマークで包むなんともかわいいポーズを披露。「プレッシャーのかかる場面で、気持ちも高ぶるところだけど、なるべく高ぶらないように自分の中でコントロールしながらできているのが今の好調の要因だと思います」と緊張に負けなかった。

6月24日に1軍に再昇格し2試合無安打が続いたが、7月に入ると出場7試合で打率4割4分、3本塁打、12打点と長打力が目覚めた。この日ロッテに敗れていれば、チームはマイナス0・5ゲーム差で首位から陥落。セデーニョの一振りで、逆にゲーム差を2・5に広げた。中嶋監督は「今のところですね、今のところ」と手放しではほめないが、口元は緩む。救援陣の奮闘でリードを守り、今季最多の貯金15を手にした。【堀まどか】

【動画】オリックス・セデーニョ来日初満塁ホームラン 首位攻防戦は豪快弾で幕開け

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