巨人、西武で投手や野手としてプレーした三浦貴さんが24日、がんのため亡くなった。45歳だった。高校野球・浦和学院(埼玉)のコーチを務めていた。

22年から闘病しており、手術を経て現場に復帰。今大会中も浦和学院の試合を観戦に訪れるまで回復していたが容体が悪化し、帰らぬ人になった。

三浦さんは、埼玉県出身。浦和学院でエースとして活躍し、高3の96年には春夏連続で甲子園に出場。センバツでは2試合に登板し完投した。東都大学野球の東洋大に進学し、1年春から登板。4年時には主将も務めた。通算46試合に登板し13勝19敗。防御率2・47。00年秋にはMVPと最優秀投手、ベストナインを獲得した。

00年ドラフト3位で巨人に入団。1年目から中継ぎとして活躍した。03年からは野手に転向。08年から西武でプレーし、09年限りで現役引退。投手としてはNPB通算52試合、3勝2敗、防御率3・56。打撃成績は134試合で21安打、1本塁打、打率1割9分3厘。

浦和学院の恩師である森士前監督(59)のすすめで、運送会社で働きながら東洋大の夜間に通い、教員免許を取得。12年から母校の教員をしながら野球部も指導。投手も野手も経験した元プロコーチとして、選手たちに熱く指導していた。

浦和学院は、埼玉大会で8強入り。25日に準々決勝の埼玉栄戦を控えている。順調に勝ち進めば、26日に準決勝。28日に決勝が行われる予定。