中日が最下位からの反攻へ本拠地マウンドを微調整した。中日先発投手陣は7月31日、本拠地6連戦へ向けバンテリンドームで調整。

キャッチボールなど肉体調整と並行させたのが、地の利を最大限に生かす作業だった。

投手練習を見守った大塚1軍投手コーチがヘラを握ってプレート前方付近の土を削った。グラウンド整備スタッフとともにマウンドを微調整。自らマウンドに立ち、マウンドを降りるとかがみ込んで、芸術家のように最終確認した。

「体重が後ろにかかるときに、(プレートにかけた)スパイクが滑って外れる人が多かった。マウンドが高く、傾斜がありすぎる部分もある」。大塚コーチはリリーフ陣も含め投手陣の意見を集約。日米通算176セーブ、74ホールドを挙げ、多くの球場を知る知見も交えた。8月は26試合中、18試合がホームゲーム。「(マウンドで)滑ってはどうにもならない」と、作業に熱がこもった。

試し投げした小笠原も「景色が変わった。新しい環境で、新しい見方で野球ができる」と高評価。柳、メヒアらからも歓迎された。本拠地では17勝26敗1分けと大きく負け越してきた。ディフェンスの要でもある竜投の足場安定で、巻き返しに挑む。

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