関東連盟勢3チームが、3連覇を目指す青森山田とともに、ベスト4に進出した。

関東連盟夏季大会(夏季関東大会)優勝の世田谷西は瀬戸(東海)と対戦。3回まで0-3と苦しい展開だったが、終盤に打線がつながり、同点に追いついた後、6回4点、7回5点を奪って12-4で逆転勝ちした。取手は2回に5点を挙げて主導権を握り、橿原磯城を9-2の6回コールドで下した。中本牧は大阪交野と対戦し、3回に10安打を集中して8点を挙げるなど、10-0の4回コールドで準決勝に進んだ。

4日の準決勝は神宮球場で行われ、世田谷西-青森山田、取手-中本牧の対戦となった。

 

▽準々決勝(関東連盟所属チーム)

世田谷西12-4瀬戸

取手9-2橿原磯城

中本牧10-0大阪交野

 

 

【世田谷西 終盤猛攻】

世田谷西が終盤の猛攻で瀬戸を逆転、12-4で快勝し、ベスト4に進んだ。

初回に先発渡辺英亜(2年)の制球が定まらず、3四球など2点を奪われて、急きょ二場玲太朗(3年)がリリーフに。3回に1点を追加されたが、相手に傾きかけた流れを引き留めた。

3回まで相手投手に1安打に抑えられていた打線は4回に4番森田竜平(3年)の二塁打から5番延末遵太(2年)の適時打で1点返し、5回に3番安藤丈二(3年)の適時打などで同点に追いついた。

6回、8番遠嶋康大(3年)の二塁打と2四死球で無死満塁とし、2番坂本将平(3年)が左翼線ギリギリに二塁打を放って2点を勝ち越し、この回4点を挙げた。7回には1点を加えた後、1死満塁でまたも坂本が左中間を破る走者一掃の三塁打を放つなど、5点を入れてダメ押しした。

守っては投手6人の継投で4回以降は最終回の1点に抑えた。7回裏2死から西武・中村剛也の長男勇斗(2年)が登板、三振で締めた。

吉田昌弘監督は「運がよかっただけです。うちのチームは常に出来過ぎ。野球の神様がいいところにボールを落としてくれた」と坂本の勝ち越し打を振り返り「投手陣も大したことないので、粘り強く1点取られたら1点で抑える、という感じでつないでいく。体の小さい子も多いので、丁寧にやるだけです」と話した。

「たぶん初めてです」という1試合5打点を挙げた坂本は「(2打席とも)ストレートを狙っていた。勝ち越し打はあまりいい形ではなかったですけど、三塁打は手ごたえがあった」と笑顔。チームのベスト4進出に「ここまで来たら頂点と言いたいですけど、まずは目の前の試合を自分たちらしくやるだけです」と気を引き締めていた。