セ界のキングが熱帯夜でも暴れた。

巨人岡本和真内野手(27)が4点を追う4回、2戦連発となる34号3ランを放った。8月に入って17戦で12本は月間本塁打で球団の右打者の最多記録を更新。リーグ本塁打争いも2位のヤクルト村上に10本差をつけて独走態勢に入った。チームは敗れ、カード負け越しで借金1。主砲は「目の前の試合を頑張りたい」と終盤戦に差し掛かっていくペナントレースを見据えた。

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岡本和が確信のフォロースルーで跳ねた。4点を追う4回無死一、二塁、広島玉村の高めに浮いた134キロチェンジアップを見逃さなかった。反撃ののろしを上げる左翼スタンド中段への2戦連発の34号3ラン。「走者をかえせて良かったです」と史上114人目の通算200号に王手をかけた。

8月に入って量産態勢をキープする。9試合を残して17戦12発。球団右打者の月間本塁打では単独最多とした。打率2割2分1厘、4本塁打と苦しんだ7月を抜け、圧倒的存在感でチームをけん引するが「意識しないですし、目の前の試合を頑張りたい」と意に介さなかった。

マツダスタジアムで気を吐いている。今季12戦7発で本拠地にするデビッドソンに次ぐ本塁打数をマーク。要因の1つは試合前練習にある。守備練習が終わると、バットや打撃用手袋を手におもむろにブルペンへ。「中の方が暑い…」と汗だくになりながらも、屋外でのフリー打撃は行わず、室内で黙々とバットを振り込む。5日の同戦からルーティンとなり、以降は同球場で5戦6発。8月の12本塁打の半分をたたき出している。

4番の一振りで、4点を先制された嫌なムードを変えたが、白星には結び付かなかった。シーズンも残り35試合。「勝たないと意味ないので、明後日は勝てるように頑張りたい」。最優先事項は常にチームが勝つこと。ぶれない4番が勝利に導く。【小早川宗一郎】

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