中日が2試合連続の逆転負けで敵地14連敗となり、64年ぶりに球団ワーストを更新した。これまでは59年の13連敗だった。

先発小笠原慎之介投手(25)が粘れなかった。2-1の5回無死一塁。大山を投手へのゴロに打ち取ったが、二塁へ悪送球して一転ピンチに。佐藤輝に適時打、木浪に犠飛を浴びて2点を失い、逆転された。6回は先頭近本にソロを浴びてKOされた。立浪和義監督(54)は「ミスからこういう結果になった。あそこで我慢していれば、追加点も入る可能性もあった。小笠原が一番反省している」と左腕に奮起を促した。

打線は2回に4安打を集めながら1点にとどまり、4回に木下に3号ソロが出た後は、阪神の継投の前に勢いが止まった。指揮官は「点が取れるようなオーダーではないが、(追い)越されると淡泊になる。この1球を仕留める、見極めることをチームでやっていかないと、ずっと同じような結果になる」とがっくり。左翼の応援団席からは「気合を入れろ」のコールも飛び、「当たり前のように(試合を)消化しているようでは、プロの集団として情けない。しっかり受け止めてほしい」と選手たちが真摯(しんし)に受け止めることを望んだ。

今季2度目の6連敗で、借金は最大35まで膨らんだ95年以来、今季最多の26となった。【伊東大介】