もう止まらん! 首位オリックスが2位ロッテとの直接対決を制し、前日に点灯させた優勝マジックを「22」に減らした。

3回2死から、4番森友哉捕手(28)を中心にクリーンアップがつながり一気に勝ち越し。これで引き分けを挟んで8連勝。貯金は今季最多28に膨らんだ。最短Vは9月10日。リーグ3連覇へ向けて、勢いは増すばかりだ。

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ヒーローインタビューで森は宣言した。「全員で優勝しましょう!」。前回17日のお立ち台でも「全員で優勝したいです」と使った同じ言葉。「球場に来てくれているファンの方、テレビで見てくれてるファンの方も、全員でいい思いをしたい」。力強い4番の両隣には、頼れる3番と5番がいた。

1-1で迎えた3回2死から、主軸が束になった。中川圭が左翼フェンス直撃の二塁打で出塁。好機で森は初球をはじき返し、勝ち越しの左前適時打を放った。「後ろには頼もしい頓宮選手がいてるんで、気楽に行きました」。先輩の信頼に応えるように、頓宮も左前適時打で続いた。

この日の試合前練習。森は本来の左打ちではなく、右打ちでロングティーを行っていた。「まず体を大きく使って、しっかりきれいなフォームできれいなスピンでスイングするというのが、ここ最近ちょっと出来てなかったので」。状態を把握し、無駄のない練習を行う。1学年下の頓宮もその背中を見つめる1人。「練習する姿を見ていても勉強になりますし、1つ1つを大事に毎日やっているんだなと感じています」。自然と相乗効果が生まれている。

変幻自在の打順の中で、クリーンアップは8試合連続で同じオーダー。中心にいる森自身も、つながりに強さを感じている。「圭太(中川)がすごい状態上がってきましたし。自分1人で決めるというのではなくて、トン(頓宮)にしっかりつなぐというのをこれからも継続してやっていきたい」。つなぐ4番としても、決める4番としても、ライバルの脅威となる。【磯綾乃】

▽オリックス東(6回途中2失点で無傷3勝目)「悪い中で試合をつくれたのは良かった。自信はついていますが、今回なら6回を投げ切りたかったのと、反省点が多いです」

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