東京ガスが終盤の逆転で、2年連続12回目の日本選手権出場を決めた。

3-4で迎えた8回、2死一、二塁から9番北本一樹内野手(25=明大)の中前適時打で同点に追い付くと、なおも2死一、二塁から楠研次郎外野手(26=富士大)の中前適時打で勝ち越しに成功。この回2点を挙げ、逆転した。

投げては6回から登板した臼井浩投手(29=中央学院大)が流れを引き寄せ、4回を1安打無失点に抑える好救援で勝利に導いた。

大舞台の経験を生かした。今年、都市対抗野球では、1回戦のJR四国戦で延長10回からマウンドに上がり、タイブレークで敗れた。臼井は「自分はそんなに(精神的な)浮き沈みはないので。常に自分の最高の投球をするだけ」と、自分の投球に集中。ボール先行になっても慌てずに淡々と投げ込みアウトを重ねた。

選手たちに胴上げをされた松田孝仁監督(42)は「都市対抗が終わってから、簡単に負けないチームを作ろう、と取り組んできた。チャンスを生かす雰囲気が全体でできている」と、チームの成長を口にし、「目指している野球はまだ途中。成長した姿で日本選手権に挑みたい」と意気込んだ。