「平田節」全開!岡田監督の右腕として支えた平田勝男1軍ヘッドコーチ(64)が優勝までの道のりを振り返った。05年優勝も同じポジションで指揮官を支えた平田ヘッドはその変化を感じていた。「ベンチでよう笑ってるやろ。存分に、野球を楽しんでいるもん」。ナインが活躍すると万歳ポーズや、手をたたいて喜ぶ姿がヘッドの目に留まっていた。

変わらないのは采配力。「攻めの勢いや、勝負勘は衰えていないどころか、なお乗ってきたよ」とうなずいた。また、1試合での岡田監督のパインアメ摂取数は「7、8個は食べてるんじゃないの?」と笑顔で振り返った。

チームが結束した瞬間は、8月18日DeNA戦。9回のクロスプレーの判定に指揮官が猛抗議した時だと言う。「選手たちにもあの執念は伝わったと思うよ。あそこから1つギアが上がった」。指揮官の闘争心がチームを強固にした。

85年は選手として「日本一」、03年は球団広報として星野監督をサポート。05年はヘッドコーチとして優勝した。そして再び、18年ぶりVと常に最前線で奮闘した。「本当に周りの人に恵まれているな」。感謝の気持ちを最後まで忘れなかった。【三宅ひとみ】