今季1軍初登板初先発だった西武渡辺勇太朗投手(22)が、5回2安打無失点で昨年7月22日楽天戦以来となる白星を挙げた。

3四球を出したものの、得点圏に走者を背負ったのは4回のみ。2死一、三塁で日本ハム松本剛と直球中心の力勝負の末、8球目の低めで二ゴロに打ち取った。「もう1度、真っすぐの出力を上げられるように。春先に球速出ていなかったので」と、2軍では直球の力強さと安定をテーマに取り組んできた。4、5月は140キロ台中盤だった球速が、この日は最速152キロ。打者に向かっていく攻めの姿勢を見せた。

21日は23歳の誕生日で、前祝いとも言える勝利。「松本(航)さんに『誕生日、何がほしい?』って聞かれたんで、堂々と言えます」と、プレゼントのおねだりもはかどる。また浦和学院時代の同級生、ドラフト1位ルーキー蛭間との同時出場も達成し、実りある時間となった。

ただ、満足はしていない。5回に94球を要し、最低限のイニングでの交代となった。「6回もいきたかった。そこを任せてもらえるようにならないといけない。制球よく投げることができれば球数も抑えられたと思う。その点は反省点です」と話し、次なる課題を持ち帰った。

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