ロッテが発熱者続出の危機的状況となった。先発予定だった佐々木朗希投手(21)が発熱で登板を回避。さらに沢村拓一投手(35)、岡大海外野手(32)も「特例2023」で抹消された。福浦和也ヘッドコーチ兼打撃コーチ(47)もチームを離れた。前日23日には藤岡裕大内野手(30)と山口航輝外野手(23)も発熱で抹消。吉井理人監督(58)は佐々木朗の体調に関し、「朗希は熱はそんなに上がっていない。復帰は慎重に見極めていきたい」。左脇腹肉離れから復帰3戦目の登板で、CSに向けて状態を着実に上げていく途中だっただけに大きな痛手だ。

指揮官は急きょ、救援陣でつなぐブルペンデーを決断。「一番球の強い子」と横山陸人投手(21)をプロ初先発で抜てきした。だが、初回先頭のソフトバンク周東に右前打を許すなど6安打1四球で一挙5失点。CS出場権を争う直接対決で、急場しのぎは通用しなかった。

1点差で敗れて5連敗となったが、6戦連続2得点以下だった打線の奮起はプラス材料だ。4回に和田康士郎外野手(24)が本拠地ZOZOマリンで初となる右越え2ランを放つなど、相手を上回る毎回の14安打で6得点を奪った。吉井監督は25日にも戦う2位で並んだソフトバンクとの連戦に「試合の重みを感じながら。今後の良い経験にもなると思う」。22日に発熱で登録抹消した小島を25日に中5日で先発起用することも、この一戦にかける強いメッセージだ。4位楽天とも1ゲーム差。4月6日以来の貯金0となったここからが、総力戦での踏ん張りどころだ。【鎌田直秀】

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