令和初のパ3冠王よりチームの2位だ! リーグ最多の85打点を挙げているソフトバンク近藤健介外野手(30)は、打率トップのオリックス頓宮を4厘差の3割3厘で追い、本塁打もロッテ・ポランコを1差で追う25本で2位につけている。7日の敵地楽天戦で4打数3安打以上、かつ1発を放てば3冠に浮上する可能性がある。だが、2位でのCS本拠地開催が確定しない限り、大偉業を捨てて9日のオリックスとの敵地最終戦に出場する方向だ。

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「令和初のパ3冠王」より価値がある。それはチームの2位死守だ。この日楽天が日本ハムに勝ったため、2年連続でのCS出場決定はお預けになった。だが3位で満足することはない。個人の大快挙を二の次にしてでも、CSをホーム開催できる2位を勝ち取りたい。それは近藤も望むところだろう。

FA移籍1年目にして、85打点は2位柳田に2差をつけてリーグトップ。打率3割3厘、25本塁打はともにリーグ2位に付けている。打率トップながら故障離脱中のオリックス頓宮とは4厘差で、本塁打はロッテ・ポランコと楽天浅村を1本差で追う。シーズン終盤にきて、打撃3部門の総ナメが射程圏にある。

7日の敵地楽天戦で、いよいよ3冠王に躍り出る可能性がある。同戦で4打数3安打以上、かつ1本塁打が最低条件。チームは仙台で8連敗中だが、近藤には得意の球場だ。今季の楽天モバイルパークは、打点2で本塁打0だが、打率はパの敵地で最も高い3割6分1厘。「平成唯一の3冠王」で知られるソフトバンクOB、04年の松中信彦以来の快挙に注目が高まる。

だが、チームは残り2試合で2位死守を目指す真っただ中にいる。3位ロッテが1差で迫り、この日日本ハムに勝った4位楽天も1・5差で肉迫。2位もあれば、4位もある激しいデッドヒートが続いている。では、7日の楽天戦で近藤が3冠に立ったとして、9日のオリックスとの今季最終戦までに順位が確定していない場合はどうなるのか? 森ヘッドコーチは「(楽天戦で)打った時に考えます」とした上で、「チームが勝つことが一番なので」ときっぱり。打率を下げるリスクを承知で9日も出場してもらい、2位死守を最優先したいチームの思いを代弁した。

それは近藤も同意見だろう。常々口にするのは「タイトルの意識はない。チームの勝利に貢献できる一打を」というフレーズだ。3冠を取ったとしても、チームが3位や4位では全く喜べない。いずれにしても、近藤が打てば2位に近づき、3冠王に近づくことは間違いない。泣いても笑ってもラスト2試合。チームと近藤の命運をかけた2番勝負になる。【佐藤究】

▼ソフトバンクのCS進出&2位決定は最短7日。ロッテが6日に負け、7日のデーゲームにも敗れると、この時点でソフトバンクのCS進出が決定。そのうえでソフトバンクが同日の楽天戦に引き分け以上なら2位も決まる。

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