東大が、昨秋の慶大戦以来となる白星を挙げた。投打がかみあい、逆転勝利。1分けをはさみ、連敗を25で止めた。

試合後には、涙を流す選手の姿もあった。今春から体調不良の井手峻監督に代わり、指揮をとる大久保裕助監督(65)は初白星に「最後は『捕ってくれ』と拝むような気持ちだった。ようやく投打の歯車がかみ合いました。投打の歯車がかみ合うと、ウチでも勝てると実感できました」と話した。

先発の松岡由機投手(4年=駒場東邦)が、安定した投球で9回7安打2失点。5回以降は法大打線を無安打に抑えた。17年秋の10月7日法大戦、元ヤクルト宮台以来の完投勝利となった。「尻上がりによくなった。最後はしっかり抑えて、リードを守れて勝ててよかったです」と笑顔で話した。

打線は2-2で迎えた5回1死二、三塁で内田開智内野手(3年=開成)が左前適時打を放ち、1点を勝ち越した。「まさか、あのまま勝てると思わなかったのが正直な気持ちです」と話し、笑いを誘った。