ロッテのグレゴリー・ポランコ外野手(32)が、本塁打王を獲得した。楽天浅村、ソフトバンク近藤と26本塁打で並んでいたが、試合のあったポランコと浅村はともに本塁打はなく、3人がタイトルを受賞した。

ロッテでの本塁打王は1986年(昭61)に50本塁打を放った落合博満以来37年ぶり。外国人では1977年(昭52)の34発レロン・リーまでさかのぼる。

ポランコは、巨人に在籍した来日1年目の昨季24本塁打を上回る成績を残した。シーズン終盤から「落合さんの名前は聞いたことがあります。ホームランキングはうれしいんですけれど、チームの勝利に貢献出来ることが1番大事だと思っているので、そちらを意識しています」と、本塁打数以上に打点などでの貢献にこだわってきた姿勢が結実した。

▽ロッテ・ポランコ(本塁打王獲得に)「どんなバッターもホームランキングを目標にやっていると思うので、僕がとれたことは本当にうれしい。チームが変わったことは自分にとって分岐点になったと思いますし、打撃コーチ陣に助けてもらってしっかりアジャスト出来た良い1年だったと思います。これからもこの成績を続けていけるようにしたい。今集中することはクライマックスシリーズ。勝っていかないといけない」

▼パ・リーグの本塁打王はロッテ・ポランコ、ソフトバンク近藤、楽天浅村の3人で分け合った。同一シーズンに3人の本塁打王は、2リーグ制後初めて。1リーグ時代の36年秋に藤村富美男(タイガース)、山下実(阪急)、古谷倉之助(金鯱=各2本)、43年に岩本章、加藤正二、古川清蔵(いずれも名古屋=各4本)が分け合ったのに次ぎ80年ぶり3度目となった。なお、26本以下の本塁打王は60年藤本勝巳(阪神=20本)以来63年ぶり。

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