鈴木昭汰投手(25)が5回から3番手で上がり、2回2/3を1安打2四球無失点に抑えた。

この日、再昇格したばかりの左腕は、1-3と2点を追う展開に「次の1点がゲームを左右する。1点もやれない」と気合十分で臨んだ。5回は1死から2四球を出したが、柳町を一ゴロで2死とした。

ここでマウンドに来た捕手田村から「踏ん張ろう」と声をかけられた。もちろん、鈴木も分かっていた。続く今宮には初球、2球目とインハイを真っすぐで突いた。「右バッターだったんで、自分の得意コースを。結構、よく投げられたんじゃないかなと」。クロスファイアでカウント1-1とし、そこから一転、外中心。最後は2-2から外高め149キロで空振り三振を奪い、ガッツポーズした。

6回も0に抑え、7回は先頭打者を味方の失策で出した。2死までこぎ着けたところで、中森に交代。「ランナーを残して降りた。そこは中森に感謝しなくちゃいけませんが、緊張感ある中で、なんとか投げられたのかなと思います」と振り返った。

20年のドラフト1位だ。1年目は23試合に投げ、先発も12試合。だが、昨季は6試合のみ。3年目の今季は開幕1軍を逃した。ただ、2軍で投げているうちに「割り切りだったり、自分の気持ちのコントロールだったりが、どんどん良くなってきた」という。登板は13試合にとどまったが、8月末からリリーフ登板が増え、結果を残し、CS出場につなげた。吉井監督からは「頑張った」とねぎらわれた。

次回登板でも「最近、状態はわりといい方なので、あまり深く考えすぎず、結果を求めすぎず、単調になりすぎず、やっていけたらと思います」と、自身の仕事に集中するつもりだ。

【関連記事】ロッテニュース一覧