さすが村上様! 阪神村上頌樹投手(25)が、CS初登板初先発で勝利投手となった。

6回3安打1失点。自己ワーストタイの3四球と乱れる場面はあったものの、プレッシャーをはねのけ要所を締めた。101球で、6奪三振。昨季までプロ通算0勝だった村上今季10勝に防御率1・75で最優秀防御率とスターダムを駆け上がり、岡田監督は「今年飛躍したピッチャーで、一番安定している。そら普通やろ」と迷わずファイナルステージの開幕戦で起用した。右腕は「クライマックスだからといって硬くならないように」と臨み、ポストシーズンでも好投をみせた。

打席でも輝いた。同点の5回1死一、三塁。九里から一塁線を破る適時二塁打で勝ち越しに成功。思い切り雄たけびをあげながら一塁を駆け抜けると、二塁ベース上で力強くガッツポーズを見せた。ポストシーズン勝利投手による勝利打点は、球団史上初の快挙となった。

ファーストステージを突破した広島の勢いを止め、阪神が初戦に勝利。投打で村上が躍動し、甲子園を熱狂させた。