明徳義塾(高知)・寺地隆成捕手(3年)はロッテに5位で指名された。

U18W杯の優勝に大きく貢献し、名を挙げた。「チームに不可欠」という形容詞がぴったり似合う。バットを持てば広角に長打を打ち分ける。バントやゴロ打ちなど状況に応じた打撃も器用にこなす。本職の捕手以外にも三塁、一塁を守り、チームを支える。

9月に行われたU18W杯では「1番一塁」に固定され、ともにチーム2位の8安打、6打点。高校の監督である馬淵史郎監督(67)と代表選手のつなぎ役にもなった。

ベネズエラ戦で決めた決勝の先制スクイズ。「寺地、意地でも決めろ! 絶対空振りするな!」。馬淵監督から大声で指示が飛ぶと、体の真正面に曲がってきたスライダーにも逃げず、必死の形相で転がした。笑いを振りまくムードメーカーだが、勝負どころで見せる闘争心はまさに「侍」だった。プロの世界でも存在感のある選手に成長していくに違いない。

東京都出身、177センチ・82キロ、右投げ左打ち。