上田西・上田聖哉内野手(3年)は、オリックスが1位で指名し交渉権を得た。

上田は高校通算30本塁打を誇る181センチ・82キロの大型遊撃手。今夏は長野大会で2本塁打を放ち、甲子園でも安打を放った。遠投は120メートルで、投手としても最速149キロを計測するなどスケールの大きさが魅力。中嶋聡監督(54)も「スケールの大きい野手はなかなかいないので、取れて良かったと思います」と大器の獲得を喜んだ。

横山の指名直後の会見での一問一答は以下の通り。

(冒頭あいさつ)

ドラフト1位でオリックスバッファローズ(正式名称はバファローズ)さんに入団させて頂くことが決まりました、横山聖哉です。率直な気持ちとしては、本当にドラフト1位で呼ばれるとは思ってなくて、自分自身も本当にびっくりしています。約2カ月前にプロ志望届を提出させて頂いて、そこから不安な気持ちでやってきたんですけど、その準備した期間もスカウトの方が来てくださって、自分がやってきたことは間違いなかったですし、こうやって指名を頂いて、素直にうれしいです。

-正式名称はバファローズ

緊張していました。ありがとうございます(笑い)

-指名された瞬間の気持ちは

野球部の室内練習場で現役の選手と、引退した3年生と一緒に見てたんですけど、まさか1位で呼ばれると思ってなかったので、ちょっと油断してたところもあったんですけど、呼ばれた瞬間、プロになれたっていう気持ちが出ました。

-チームメートからは何か声をかけられた

甲子園決めた時くらいみんな喜んでくれて、自分のところに集まってきてくれて、「本当におめでとう」って言われました。

-会見場に入るときに目が潤んでいた

指名された瞬間に、チームメートが涙流してくれて。自分もそこで感極まったというか…ここに来るまでに緊張もしたんですけど、なんか、素直に「良かったな」っていう気持ちがありました。

-ご両親への思い

自分に野球を最初に教えてくれたのはお父さんで、原点がお父さんだと思っているので、成長ができたのも両親のおかげだと思います。この後、しっかり感謝の気持ちを伝えたいと思います。

-自分では何位くらいに指名されると思っていた

ネットの情報とか、各球団の公言とか見て、「1位はないんじゃないかな」って自分の中で思っていて、その他の順位に関しては予想はしてなかったです。

-オリックスのイメージは

本当に強いチームで、野球ファンとしてとても好きな球団だったので、「強い」っていうイメージが強いですけど、投打で日本球界を引っ張っているチームだと思います。

-オリックスというチームのどんな存在になりたいか

本当に和みやすい球団というか、そういう印象なので、ファンの皆さんから愛される選手になりたいと思いますし、球団から必要とされる選手になりたいと思ってます。

-話してみたい選手は

森選手はバッティングがすごいので、そういうとこを見たり聞いたりできればと思います。

-オリックスには同じショートで紅林選手など若い選手が多い。早い段階でポジションを取りたい

1年目から活躍したいというのは率直な気持ちなんですけど、そんな甘い世界じゃないので、気持ちだけはしっかり持って頑張りたいです。

-中嶋監督の印象は

テレビで見てても温厚な感じで、選手と溶け込んでるというか、野球に対してすごく考えていらっしゃる人のイメージです。

-プロのスカウトから好評価を受けた理由は自身ではどのようなところか

夏の大会は自分でもアピールの場だと思って、結果を出さないといけないという気持ちで臨んだ夏だった。自分としては満足のいく結果だったので、そこでスカウトの方も評価してくれたとは思うんですけど、そこまで自信がなかったので、びっくりしてます。

-今年のドラフトは大豊作と言われている。1位指名されたことは自信に

まだ自信にはならないんですけど、各球団の(ドラフト1位)の方々を一目見ても、本当にすごい選手たちが並んでいるので、自分もそこで結果を出さないといけないですし、期待されてるってことなので、そこに応えられるように頑張りたいと思います。

-打撃と守備面で目標にしている選手は

バッティングは小さい頃から吉田正尚選手(元オリックス、現レッドソックス)を目標にして、バッティングフォームとかをまねしたり、動画を見てたので、目標にしている選手です。守備に関しては源田選手(西武)と今宮選手(ソフトバンク)が自分としては目標とする選手です。

-プロに入ってから達成したい記録や目標は

まだ実感がないので、確立した目標はまだないんですけど、将来は日本代表として、球界を代表する選手になりたいと思っています。

-入団1年目でビジョンは描けてる

まだしっかりとしたビジョンは描けてないんですけど、1年目から「なんとしてでも」という気持ちでやりたいと思っているので。でも自分は地元から離れるので、環境に慣れることもまず第一だと思うので、焦らないように頑張りたいと思ってますし、「なにくそ」という気持ちで頑張りたいと思います。

-自分のアピールポイントは

自分のアピールポイントは肩と長打力なので、肩の方はプロに行っても自信を持ってやっていきたい1つのポイントでもあるので、肩は自信を持ってやっていきたい。まだ大きなアピールポイントがないので、そこをプロに入るまでの時間で見つけて、レベルアップできるように頑張りたいと思っています。

-DeNAの牧選手も長野出身で活躍している。憧れや意識は

牧選手は長野出身で自分と同じですが、1年目から活躍していてすごいと思っている。同じ舞台に立てるってことなので、憧れのままでは終われないと思うので、自分もそこに追いついたり、追い越したりできるようになりたいと思っています。自分の小さい頃からの先輩である高寺望夢さん(上田西から20年ドラフト7位で阪神入団)は、ずっと背中を追ってきた存在の人でもあるので、肩を並べられるように頑張りたいと思います。

-ゆくゆくは日の丸をつけたい

そうですね。今は到底無理なので、そういう可能性に近づけるようにプロの舞台で活躍して、努力して自分でつかみ取りたいと思ってます。

-上田西での3年間で思い出に残っていること

ここで一番試合しましたし、ここで一番ホームランを打ってきたので、西高じゃなければ1位指名されてたかどうかもわからないですし、指導者や仲間に恵まれて良かったなと思います。

-プロで野球をしていく上で大事にしていきたいことは

高校に入ってから「謙虚」って言葉を大事にしてたので、そこは変わらずプロの世界でも活躍してもしなくても、原点に戻って謙虚な気持ちで頑張りたいと思います。

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