早大は、20年秋以来6季ぶり47度目の優勝に、あと1歩届かなかった。

小宮山悟監督(58)は「(早慶戦の)初戦で送りバントができなくて、今日もできなかった。そういうことがピッチングにもつながるんだと教えてきたが、指導が行き届かなかった。ここを越えるには、歯を食いしばる練習をさらに突き詰めていく」と話した。

打線は、7回に田村康介内野手(2年=早大学院)と代打、森田朝陽主将(4年=高岡商)の適時打などで2点を返した。9回2死で空振り三振に倒れた森田朝は、その場で下を向いた。「自分の野球人生はやり遂げたなと。ぶっ倒れるまで野球をやって、それで負けるんだなと思いました」。今後は、地元の富山に帰って一般就職する。「心の底から苦しかったこの1年だった。苦労した分、1つ1つ、ヒット1本がかけがえのないものでした」と話した。