ヤクルトのパッキャオこと並木秀尊外野手(24)が、“階級”アップでハードパンチャーを目指す。元ボクシング6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(44)と顔立ちが似ていることから、同期の元山に1年目から命名された燕の韋駄天(いだてん)。愛媛・松山キャンプ第1クール最終日の7日、「パワーメインで体作りをしていきたい」と減量せず、新たなファイトスタイルを思い描いた。

本家はフライ級(50・8キロ)からスーパーウエルター級(69・8キロ)で戴冠。燕のパッキャオは「重くした中でどれだけ動けるか」。現在の体重はミドル級を指す約72キロ。その上で体脂肪は10%前後を維持し、スーパーミドル級の74キロあたりを目指す。「筋肉量を増やして、その力を野球に生かしていきたい」と打ちのめす。

スピードでは王座を狙う。独協大時代、大学日本代表合宿の50メートル走で5・32秒をマーク。「サニブラウンに勝った男」日本ハム五十幡の5・42秒を上回り「サニブラウンに勝った男に勝った男」は「(阪神)近本さんに食らいついて、追い越せるように、30盗塁ぐらいを目指していきたい」。盗塁王の近本の28に対し、今季はリーグ3位の15盗塁。神速を極める。

昨オフは自主トレでキックボクシングを試みようと思ったが、時間が合わず、断念。「パッキャオの試合映像は見たことがなくて…」。それでも、億万長者は知っている。「将来はそれぐらい目指して(笑い)」とチャンピオンロードを駆け抜ける。【栗田尚樹】

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