阪神と日本ハムで内野手として活躍した榊原良行(さかきばら・よしゆき)氏が肺炎のため、26日に名古屋市内の病院で死去した。74歳だった。

1949年(昭24)生まれで静岡県出身。浜松商-中大-日本楽器を経て、74年ドラフト4位で阪神に入団した。二遊間を中心に内野はどこでも守れるユーティリティー選手として活躍。しぶとい打撃で主に2番を任され、77年から4年連続100試合以上に出場した。岡田彰布現監督とは80年から2年間同僚で二遊間を組むなど、堅実なプレーで内野を引き締めた。岡田監督も「バラさん」と呼ぶなど仲間にも親しまれた。

82年、宇田東植(うだ・とうしょく)投手とのトレードで日本ハムに移籍。84年限りで現役を引退した。現役通算は689試合、387安打、20本塁打、96打点、打率2割4分9厘。

引退後は日本ハム、阪神、中日、台湾プロ野球の兄弟などでコーチを歴任。98年には阪神2軍で内野守備コーチを務め、オリックスから復帰した岡田2軍打撃コーチとともに若手の育成にあたった。丁寧で情熱的な指導に定評があった。