オリックス山本由伸投手(25)が、3年連続のMVPに輝いた。パ・リーグの3年連続受賞は、76~78年の山田久志、94~96年のイチロー以来3人目の快挙となった。会見に臨んだ山本は「去年、一昨年に続いて3年連続で受賞させていただくことができたので、すごくうれしく思います」と喜んだ。

プロ7年目の今季は、16勝、防御率1・21、勝率7割2分7厘、169奪三振で3年連続の投手4冠に輝いた。さらに沢村賞も3年連続、ベストナインにも選ばれ、タイトルを独占した。

シーズン開幕前の3月には侍ジャパンのメンバーとして、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨み世界一を経験。3年連続のリーグ3連覇を達成し、日本一こそ逃したが第7戦までもつれる日本シリーズの激闘でも主役だった。

今オフ、ポスティングシステムを使って大リーグ移籍を目指す日本球界のエース。日本でやり残したことを聞かれると「今年は日本シリーズも負けてしまいましたし、悔しい思いをする試合だったりできごとなどがあるので、やり残したことはないとは言い切れませんが、かなり順調なプロ野球生活を送れているかなとは思います」と率直に話した。

「また、新たなステージのスタートラインに立つということで、もっともっとレベルアップしていかないといけないと思いますし、1日1日を大切にもっともっと努力を積み重ねていけたらなと思います」。夢の大リーグの舞台へ、日本で圧倒的な成績を残して、活躍の場所を移す。