広島が5日、FA移籍した西川龍馬外野手(29)の人的補償として、日高暖己投手(19)を獲得する意思をオリックスに通知したことを発表した。

日高は22年ドラフト5位で富島から入団し、1年目の昨季は2軍で12試合(1先発)に登板して1勝1敗、防御率3・15だった。シーズン終了後の台湾でのウインターリーグでは、潜在能力の高さを示す投球を見せた。球団幹部は「いい球を投げる。ローテーションをしっかりしないといけない。数はいくらでもいていい。強い球を投げられることはいいこと。若いし、まだまだスピードもアップすると思う」と高く評価した。

西川が抜けた野手ではなく投手を選択し、即戦力と計算できる世代ではなく、次世代を担える素材を選択した。同期入団の斉藤とともに近い将来、先発ローテーションを形成できると期待している。

◆日高暖己(ひだか・あつみ)2004年(平16)9月16日、宮崎県生まれ。富島(宮崎)から22年ドラフト5位でオリックス入団。富島時代は3年夏に甲子園出場。プロ1年目は1軍登板こそなかったが、2軍で12試合に登板し1勝1敗、防御率3・15の成績を残した。183センチ、74キロ。右投げ左打ち。