阪神村上頌樹投手(25)が、平均球速アップで24年シーズンも無双する。静岡・沼津市で行われた青柳らとの合同自主トレを終え、24日は甲子園で軽めのトレーニング。「(昨季は)たぶん(平均)144か145キロくらいです。それをもう少し(140キロ)後半ぐらいにできれば、楽かなって思うので」と明かした。

0勝右腕は3年目の昨季大ブレーク。22試合で10勝(6敗)を挙げ、最優秀防御率のタイトルや新人王、MVPまでゲット。オフはキレのある投球を目指してトレーニングを積み、さらなる進化を目指している。

150キロ台を投げる投手も多い中、140キロ台前半でも昨季は無双した。さらに平均球速が上がれば…。「ストレートの質が上がったり、速い球打つってなったら、(打者が)前にポイント置いたりとか、少しでも詰まるとなればストレートを意識してくれるんじゃないかなと」。スライダーなどの変化球も生き、投球の幅が広がる。さらなる村上無双への期待が高まる。

合同自主トレでは、これまでは青柳に聞くばかりだったが、意見交換できるようになった。心身ともに成長した右腕が、今季もハイレベルな阪神投手陣の先頭を走る。【高垣誠】

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