巨人ドラフト3位の佐々木俊輔外野手(24=日立製作所)と同4位の泉口友汰内野手(24=NTT西日本)が2日、阿部監督からの「Welcomeティー」を打ち込んだ。広いスタンスで重心を落とし、低くトスされたボールを打ち続けるティー打撃。球団公式Youtubeでは、人気YouTuber「フィッシャーズ」のンダホがトライし151万回再生を記録した。Z世代の2人にとってスマホ越しの映像が実現した。

木の花ドームにうめき声が響いた。99年生まれの2人はもん絶ティーを動画で見ていた。20球を打ち込むと、スイング後の体勢をキープする第2の試練が待っている。先にバットを持った泉口は膝から崩れ落ち、人工芝の上に転がった。「Youtubeで見てるようなティー。実際にやるのは不思議な感じです」と疲れ切った表情で現実を振り返った。佐々木は何とか膝を付いてこらえるも「ぶっ倒れるかと思いました」と無心だった。

ハードワークこそ笑顔が必要だ。あまりのつらさに表情が崩れると「スマイル! スマイル!」と左斜め前から声が飛んできた。2人とも顔をゆがめつつ口角を上げてフィニッシュ。佐々木は「あれだけのキツい練習なので、自然とキツい表情になる。でもキツい練習こそ楽しくやる方が長く続けられる」とその意味を読み取った。泉口も「ありがたいです」と言葉に感謝した。

春季キャンプ第1クール2日目での大歓迎。阿部監督は「2人ともね、大卒社会人だけあって強いよ」と期待をさらに高めた。即戦力ルーキーが初のキャンプを駆け抜ける。【黒須亮】

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