中日高橋宏斗投手(21)が開幕ローテーションに向けて課題を残した。オープン戦2度目の登板で4回5安打2失点。テーマに掲げた直球は質、制球とも芳しくなく、投球の組み立てに苦しんだ。

立ち上がりから苦しい投球が続いた。初回先頭の西川への2球目155キロがユニホームの袖をかすめる死球。2死を取ったが、頓宮に155キロを右前に運ばれ、T-岡田にはスプリットを拾われた。先制点を許すと、4回は3連打を浴びて2点目を失った。74球を費やし、この回限りでマウンドを降りた。

「なんとか今日のマウンドでいい形を出したかったが、いい球と悪い球がはっきりしていた。修正するところは多いと思います」

プロ4年目で初の開幕投手を志願する右腕は真っ先に反省点を掲げた。立浪和義監督(54)は「沖縄のときを思えば随分よくなってきているが、真っすぐの制球が少し悪かった。そこは課題として次の登板に向かってほしい」と開幕までの再修正を期待した。

沖縄キャンプでは2年続けてオフの自主トレをともにしたドジャース山本由伸投手(25)のフォームに挑戦。だが、打撃投手やシート打撃での登板を通じて結果を残せず、左脚を上げる従来型のフォームに修正した。オープン戦初登板となった2月23日の広島戦(北谷)は直球がシュート回転し、2回2安打2失点。タテ回転を目指したストレートは最速156キロをマーク。「前には進めていると思う」としたものの、さらなる修正が求められそうだ。【安藤宏樹】

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