中日中田翔内野手(34)が移籍後初本塁打を放った。4回、オリックス2番手の育成左腕・佐藤の初球144キロストレートを左翼席に運んだ。

オープン戦13打席目で出た待望の初アーチ&初打点。だが、4番を期待される大砲に会心の笑顔はなかった。「先っぽですね。あんまり納得いってる感じではない。ホント、オープン戦に入って自分のスイングができてない状態なので」。第1打席は先発右腕の東に空振り三振。6回の第3打席は佐藤のストレートに押され捕邪飛に倒れた。オープン戦は通算14打数2安打。今は結果ではなく、自分のスイングとのギャップを埋めるために試行錯誤を続けている。初アーチにも表情は緩まなかった。

立浪監督の表情もまた緩むことはない。「この時期に結果が出て悪いことはない。雰囲気もよくなってきた。これから調子を上げてもらえれば。ある程度、4番中田というのは考えているので」。開幕4番の本命であることを示唆した上でこの本塁打をきっかけに打撃状態が上がっていくことを期待した。

2年連続最下位の中日に加入し、救世主との期待は高まる一方だ。それでも中田は自分を見失うことはない。「フォーム固めしたいという考えはまったくない。とにかく自分のスイングがしたい」。長いシーズンで結果を出すためのスイングを今はひたすら追い求める。

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