日本ハムが開幕前にコシのある“新戦力”を、駆け込み補強する。本拠地エスコンフィールドに、今季から、うどん店が初めて開業する。

エスコンフィールドでのオープン戦初戦、広島戦が開催される12日にスタート予定。開業1年のデータや来場者の声などを集約し、幼児やシニア層でも簡単に食べられるうどんを提供する店舗を、日本ハムのグループ企業が製造するスープや具材などを用いて、新たに展開する。

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焼き肉、すし、イタリアンなど道内外の“主砲級”名物店や、球場らしく片手で手軽に食べられるワンハンドフード店舗がそろったエスコングルメに、初めてうどん店が出店される。店名は「umai(うまい)」。場所は左翼後方のタワー11フロアレベル1階(球場フィールドレベルのコンコース隣接)で、日本ハム直々に展開する「フードホール」内に出店される。

これまで以上に幅広い年齢層に楽しんでもらいたいという思いが、土台にある。昨年の開業前から、うどん、そば店参入を検討も、条件面などで合意出来なかった経緯がある。開業1年が経過し、来場者からも出店の要望が多く、日本ハムグループとして、うどん店を展開することになった。

プロジェクト担当者は「小さなお子様が手軽に食べられる様なメニューが少なかったのは事実。お子様にも、また、あっさりした食事を取りたい方にもご利用して頂けたら」。つるっと食べやすいうどんは離乳期の子どもや、軽い食事で済ませたいようなシニア層も選びやすく、新たな顧客開拓につながりそうだ。

食材は北海道産を積極的に取り入れる。麺はうどん製造会社から道産小麦「きたほなみ」を100%使用した程よくコシのあるものを仕入れ、だし汁は、肉半調理製品、スープ、エキスなどを製造、販売するグループ会社「日本ピュアフード」が製造する。うまみたっぷりのチキンエキスと、日高や利尻など道産昆布をブレンドし、おいしさを引き立たせる。

Fビレッジにしかない日本ハムグループならではのうどん専門店で、同担当者は「日本ハムはこんな食材も扱っている企業なんだと少しでも認知していただけたら」。主役のハム、ソーセージだけでなく“だしの日本ハム”という新たな側面も、打ち出していく。

開業1年目の23年は3月から12月までで、目標の300万人を超える346万人が来場。温泉施設やホテルも好評で、試合がない日でも多くの観光客が訪れる。幅広いジャンル展開で好評だったグルメ関連も、年齢、時間帯、空腹度問わず、いつでもいける“万能助っ人”うどん投入で、より居心地のいい空間へプチリフォームする。【永野高輔】

◆「umai」オリジナルメニュー

<1>シャうどん グループ会社の日本ピュアフードで製造したチキンエキス入りのこだわりスープを使用し、同社の人気商品シャウエッセンや、かまぼこ、ネギをトッピング。うどんとコラボする新たなシャウエッセンの楽しみ方を提供。

<2>野村佑希選手のJuicy(ジューシー)肉うどん 豚肉はカナダ大麦豚を使用し、店内で特製だしに漬け込みしっかり下味をつけたお肉をトッピングする。チキンエキスと豚肉のだしのしっかり効いた肉うどんに仕上げている。名前は野村の勝負飯がうどんであることなどに、由来する。

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