巨人が新・勝利の方程式で虎に反撃のスキを与えなかった。7回西館勇陽投手、8回中川皓太投手、9回大勢投手が危なげなくリードを守った。

3点リードの7回はドラフト1位西舘が9球で3者凡退で締めた。プロ初登板は前川を捕邪飛、坂本を空振り三振、木浪を三ゴロ。プロ初三振に初ホールドがついた。「登板前はすごく緊張したが、マウンドに上がってからはしっかり投げられた。何とか3人で終わらせることができ、自分の仕事を果たせてよかった」とかみしめた。

8回は中川が8球で終わらせた。1死から味方の失策で走者を出したものの、後続を断ち、その裏の追加点を呼んだ。

0-4とリードを広げて迎えた9回は、オープン戦最終盤で戦列復帰した大勢が悠々と締めた。4番大山、5番佐藤輝を連続三振に斬って圧倒。振り逃げで前川に出塁を許したが、続く坂本を三ゴロに仕留めて反撃を許さなかった。大勢は「セーブシチュエーションではなかったが、そこで行く意味に阿部監督から開幕戦にかける思いが伝わってきた。最高の結果で、ベストを尽くしたいという思いで(マウンドに)上がった」と話した。

ガッチガチの救援陣で逃げ切り、阿部監督は「そういうのがあればあるほど強いチームだと思っている」と、満足げ。「しっかり休養を取らせながら。今は全員が調子がいいので、そこに誰を入れるか」と長い戦いを見据えた。【上田悠太】

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