“鬼門”のカード2戦目で、また星を落とした。日本ハムはオリックスに1-5で敗れ、今季2度目の2連勝を逃した。カード初戦で勝った次の試合は、これで4戦全敗。6勝6敗で、貯金は再びゼロとなったが、順位は2位を死守した。12日の試合途中に背中の違和感を訴え交代した選手会長、松本剛外野手(31)が欠場。14日も休む方向だが、何とか踏ん張り、今季初の借金生活を回避する。

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さあ、ここからというところで、なぜか乗っていけない。新庄監督は「カード頭取れるけど、取れんねー、2試合目。で、昨日は2安打で1点。今日は9安打で1点。面白いですね、野球って」。6回までは0-1の競り合い。4点ビハインドの9回も2死三塁から、伏見が中前適時打を放ち、さらに郡司の右前打で2死一、二塁のチャンスをつくったが、追いつくところまでには、至らなかった。

先発加藤貴も決して悪くはなかった。5回1/3 1失点と上々の内容。「(先発の)役割ね、果たしてますよ。で、ちょっと捉えられ始めたんで早めにちょっと変えようと思って。北浦くんもね、今までいいピッチングをして。誰しもがずっと抑えてるわけじゃないんで」。前回登板まで6試合連続無失点と好調で中継ぎながら2勝を挙げ指揮官が「勝利の女神チック」と頼みにしていた北浦が、今回は逆に捉えられてしまった。

ただ、まだ神様は、そっぽを向いてはいない。楽天-ロッテが引き分けに終わり、順位はロッテと並び2位のまま。新庄監督は「まあこれからですよ。パ・リーグも混戦というか、面白いんじゃないですか」。昨季は12試合終了時、4勝8敗、借金4の最下位だった。今季は首位ソフトバンクと2・5差の2位タイと、しっかり優勝を狙える位置をキープしている。

松本剛の欠場は痛いが、この日、4度目の複数安打を放った万波は「みんなで何とかカバーして勝っていくしかないので。泣き言を言っていてもしょうがない。そこは本当に頑張りたい」。まずは今季2度目のカード勝ち越しで再び貯金をつくり、勢いを取り戻す。【永野高輔】

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