楽天小郷裕哉外野手(27)が、初球先頭打者本塁打をぶちかました。

1回。日本ハムのサブマリン、鈴木の真ん中高め128キロ直球をライナーで捉えた。右中間席に運ぶ今季1号に「いい手応えだった。最高の切り込みができてよかったです」。昨季はキャリアハイの10本塁打も、本拠地では0本。“外弁慶”を気にしていたそうで「ホームの歓声の中で1周回るのが一番」と笑顔で振り返った。

先頭打者弾はプロ入り後自身初で「小学生ぶりぐらいに打ちました」。その時はランニング本塁打で「柵越えは初めてですね」とおどけた。楽天では21年8月25日オリックス戦での小深田以来、通算13度目の初球先頭打者弾となった。

杜(もり)の都の安打製造機だ。5回にも左前打を放ち、パ・リーグトップとなる26安打をマーク。報道陣からそれを伝え聞くと「マジっすか」と驚きつつ「でも試合に出してもらってるからこその数字。1日1本を目標に頑張ります」と言葉に力を込めた。

小郷は18年連続勝利の岸、1本塁打含む4打点の浅村とお立ち台に上がった。楽天ポイント10万円分を贈られ、使い道を問われると「オムツやおもちゃとかを買ってあげたいです」と9日に第2子が誕生したこともあり、パパの顔を見せた。これからも家族のために打ちまくる。【山田愛斗】

【動画】楽天小郷裕哉が先頭打者弾 1番に戻って最初の打席の1球目