阪神新外国人のラモン・ヘルナンデス内野手(29=メキシカンリーグ)がオープン戦1号となるソロ本塁打を放った。4点リードの5回1死走者なし。3番手宮城の2球目外角高めの148キロ直球を見逃さなかった。完璧に捉えた打球は、甲子園最深部の中堅寄りの左中間スタンドへ。バックスクリーンには「打球速度181キロ」が表示された。
「甲子園という素晴らしい球場でできたことで、皆さんに喜んでもらえたことも含めてすごくよかったです」。甲子園では21年から高性能弾道測定器「トラックマン」のデータを表示。その年の7月には佐藤輝が178キロを計測しているが、助っ人のアーチはそれを上回る甲子園最速クラス。大谷級のパワーを存分に発揮した。
本拠地初戦となった5日中日戦から、オリジナルのヒッティングマーチをファンが口ずさんでくれる。歌詞にはスペイン語で「アニモ(頑張れ) ヘルナンデス」。声援を力に変えた助っ人は、ホームを踏むときに、天を向かって指をさして神に感謝した。
オープン戦全4試合に出場し、10打数4安打1本塁打2打点、打率4割を残す。打球速度181キロには、「知らなかったのでうれしい。そこを目指してやっているわけではないですけど、打撃コーチとすごくいい練習ができているので、その成果が出た。喜んでもらえるかな」とニッコリだ。オープン戦初の三塁守備でも、5度の守備機会を無難にさばき「監督に言われたところでいつでもいけますよという準備をしっかりしたい」と胸を張った。
身長193センチ、体重102キロ。昨季のメキシカンリーグで22本塁打を刻んだ長打力はダテじゃない。藤川監督は「すごく素晴らしい打球だったなと思いますね」とベンチから見届けた特大アーチを焼き付けた。
推定年俸30万ドル(約4500万円)というドミニカ共和国出身の格安助っ人は最後に「おなかすいた」と日本語で周囲を笑わせた。陽気なカリビアンはまだまだ話題を振りまいていく。【伊東大介】
◆ドジャース大谷の打球速度 大谷が昨季、記録した打球速度最速は4月27日に菊池(当時ブルージェイズ)から放った右前打で119マイル(ヤク192キロ)。本塁打は10月17日ポストシーズン、メッツ戦で放った先頭打者アーチでマークした117・8マイル(約190キロ)だった。



