今季初めてお披露目した「どすこい弾」にも、ソフトバンク山川穂高内野手は冷静だった。5回2死二塁で巡ってきた第3打席。カウント2-0からの3球目。左腕高橋の内角に食い込むカットボールに体をクルリと回転させ、左翼席中段へ豪快に運んでみせた。
「うまく回転して打つことができました。ホームランになってよかったという気持ちはなく、開幕して打つというところしか考えていません。そこに向けて頑張っていきます」。広報に託したコメントは何とも山川らしい。オープン戦12試合32打席目に飛び出した1号2ラン。周囲が期待を寄せた初アーチだが、一喜一憂することはない。
「ホームランもそうですが、今日は全打席よかったと思います。結果よりも内容」。残り3打席は遊ゴロ、中飛、遊飛と凡退したが「開幕OK」の確信を得た貴重な4打席だった。打席での重心の位置、投球への目線、軸足となる右足の位置…。キャンプでの初実戦から確認作業を続けてきた大砲は「開幕に向けてこの形でいきます、というのがまとまった」と大きくうなずいた。
ホームラン王を4度獲得した不動の4番。豪快なアーチ量産はシーズンでしっかり披露する。目標の2年連続キングへ、新シーズンへの手応えはしっかりつかんだ。【佐竹英治】



