お母さん、いつもありがとう! 阪神佐藤輝明内野手(26)が今年も「母の日」に躍動した。
初回、右翼フェンス上部直撃の決勝二塁打。入団5年の「母の日ゲーム」で通算打率3割3分3厘の主砲が、2戦連続の完封勝利に導いた。チームは3カード連続の勝ち越しで今季最多タイの貯金6。リーグ一番乗りで20勝に到達し、2位巨人に1・5ゲーム差とした。「TORACO DAY Supported by LAVA International」として開催された一戦。プレーと勝利で女性ファンを楽しませた。
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佐藤輝が全身全霊で感謝を届けた。初回2死一塁。左腕松葉の外に逃げる130キロスライダーを、最後は片手になりながらすくい上げた。浜風も関係なし。伸びた打球は右翼フェンス上部に直撃し、一気に走者をかえす決勝二塁打となった。
「母の日なんでね。『母のために』という思いを込めて打ちました」
悠々と二塁に到達すると、両手でハートマークを作った。「母へ向けたものか」と問われると「もちろん」ときっぱり。この試合唯一の打点でチームをスミ1完封勝利に導いた。
バットやリストバンド、アンダーシャツなどもピンク色の特別仕様に変えた1日。感謝の気持ちは、言葉としても伝えていた。試合前には母晶子さん(52)にスマートフォンでメッセージを送信。「いつもありがとう」。2日連続のヒーローインタビューにも選出されると、テレビで観戦した母に対して改めて言葉を届けた。「いつもサポートしてもらっているので。本当に感謝しています。ありがとう!」。
高校時代には花束を贈るなど、昔から変わらない孝行息子。プロ野球選手となってからは、結果という形でも恩返しを続けている。この日も含めてプロ5年間の「母の日ゲーム」は通算3割3分3厘、8打点。昨季は初めて試合未出場となっていたが、2年分の思いがバットにこもった。
2試合連続の打点で33打点目。11本塁打と合わせて両リーグトップをひた走る。「常に攻める意識で、いいバッティングができていると思います」。チームは2試合連続の完封勝利を飾り、セ・リーグ一番乗りで20勝目に到達。3カード連続の勝ち越しで首位を守り、貯金を今季最多タイの「6」まで増やした。
プロ1年目の21年以降、チームは「母の日ゲーム」で5戦5勝。頼れる主砲が、今年も虎を特別な1勝に導いた。【波部俊之介】
▽阪神近本(初回、3回に中前打を放ちマルチ安打)「(初回の)その1点だけでしたけど、まず1点を先制できたのは。僕はランナーじゃなかったですけど、メークできたのは良かったなと思います」
▽阪神中野(初回無死一塁で犠打失敗も5回に右前打)「バント失敗が一番、自分としてはもったいないなと思いますけど、そのままズルズル行かずに、ミスを切り替えて、その後の打席も立てたんで。そこの切り替えは今後も大事になってくるかなと思います」



