史上初の3連覇に挑む青学大(東都大学野球)の今秋のドラフト候補に挙がるエース、中西聖輝投手(4年=智弁和歌山)が7回1安打、8奪三振と好投した。
1点先制して迎えた1回。1死から、初球の真っすぐを左前打され走者を背負うと「これで緊張が溶けた」と、一気にギアを上げた。150キロ、143キロの真っすぐで、後続を打ち取り波に乗った。「初回はアドレナリンが出て。球が少し上ずっていたので修正した」と、2回には得意のフォークで3者空振り三振。真っすぐに、フォーク、スライダーにチェンジアップと精度の高い変化球で「偏らせないのが僕の投球」と、相手打者に的を絞らせず。低めに丁寧に投げ込み、無四球投球。3回に左越え3ランを放った女房役の渡部海捕手(3年=智弁和歌山)は「(今日の中西は)ほぼ完璧な内容で抑えられた」と振り返った。
この試合を視察したNPBスカウトは一様に、高く評価。ヤクルトの小川淳司GMは「ボールの質と球の力と制球力。試合を作ることもできる。投手としての資質が備わっている。能力的に評価は高い」と言えば、ソフトバンクの福山龍太郎アマスカウトチーフは「投球パターンを複数持ち、完成度が高い。リリースに力を集約でき、出力も高く投げられている」と評価。オリックスの牧田勝吾編成副部長は「勝ち方を知っている。真っすぐの質、うまくバッターを見ながら変化球を投げられる。安心して見られる。エースの素質を兼ね備えている。魅力的ある投手」と、話した。
雨で予定よりも2日伸びた初戦も、昨年の王者のエースらしく、堂々とした投球で、3連覇へ好スタートを切った。「この4連戦を駆け抜けたい」。その姿は、誰よりも頼もしく輝いた。



