八戸学院大が3時間54分の激闘を制した。

富士大に9-8の逆転勝ちで、首位タイをキープ。序盤に5点ビハインドを抱えるも、追い上げをみせた。6-8で迎えた9回2死満塁で6番の西谷内寛人外野手(3年=武修館)の2点右前適時打で同点。さらに押し出し四球で勝ち越し、3連勝を飾った。青森中央学院大は岩手大に、青森大はノースアジア大に、それぞれ7回コールド勝ちした。

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西谷内は自信があった。6-8で迎えた9回2死満塁で打席が回った。「今日はチャンスでもいける」。1打席目から状態の良さを実感していた。富士大先発の最速150キロを超える角田楓斗投手(3年)から、2打席連続で四球を選んだ。「今日はボールがしっかり見えていたので、どっしりと構えられました」。これが同点打につながった。

お祭り騒ぎのベンチに向かってほえた。「チーム一丸となって戦えて、仲間が喜んでいる姿に鳥肌が立ちました」。初回に一挙4失点。2回にも1点を失い、序盤から5点ビハインドを負った。それでも誰1人、諦めていなかった。「ここから4勝して、優勝する覚悟があるので」と力強く口にした。逆境にも負けない強い思いが、逆転勝利を呼び込んだ。

春はあと1歩だった。6月の全日本大学野球選手権には、最終戦まで優勝争いを繰り広げた青森大が出場。「本来なら自分たちがいるはずだったのに」。中継を見ていた西谷内に、再び悔しさがこみ上げた。しばらく引きずった。切り替えられたのは、大会が終わってから。同じ東北地区の東北福祉大(仙台6大学)の優勝にも刺激を受けた。「やるしない」と、ようやく前に進み出した。

リーグも残り3試合。今日7日に富士大との2戦目を迎える。「勢いをつけたまま、青森大と戦うためにも、絶対に勝ちきりたいです」と意気込んだ。現在は青森大と並び、首位をキープ。最終週には直接対決が控える。もう悔しい思いはしない。【木村有優】

○…大きな1発が流れを変えた。4-5の6回1死一塁、八戸学院大・加納史弥内野手(4年=由利)が左翼スタンドにたたき込んだ。「とにかく同点にしよう」と打席に入ったが、一時逆転の2ラン。「最高の結果になりました」と笑みがこぼれた。「明日(2戦目)も接戦になると思いますが、自分たちの野球をすれば勝てると思うので、チーム全員で勝ちにいきたいです」と意気込んだ。

▼八戸学院大・新沼舘貴志監督(6回に一時逆転も再びリードを許す展開に)「本当に強いチームであれば、どんどん点差を離すような展開になると思うので、まだ弱さがありますね。ただ、序盤から差をつけられていた中で、よく逆転してくれたと思います」