さあ、歴史を塗り替えてくれ! 阪神佐藤輝明内野手(26)が敵地ヤクルト戦で6試合ぶりの39号を運び、虎の生え抜きでは85年掛布雅之以来40年ぶりのシーズン40発に王手をかけた。疲労によるコンディション不良で2試合欠場後は11打席連続無安打も経験したが、いよいよラストスパートの気配。打点も97に増やし、こちらも生え抜きでは85年掛布以来となる40本塁打&100打点も目前だ。
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佐藤輝が今季何度も見せてきた、逆方向へのアーチだった。拾い上げるように合わせた一振りでも、打球は一直線に左中間席へ伸びる。初の大台に王手をかける今季39号ソロ。昨季まで同僚だった変則右腕、ヤクルト青柳を初対戦で撃ち砕いた。
「球の軌道もイメージしながら。いいスイングができたと思います」
0-0で迎えた2回先頭の第1打席。サイドから外角低めに逃げるような独特の直球を、ファーストスイングで捉えた。球団生え抜きでは85年掛布雅之以来となる40発にリーチ。打点も今季97打点目となり、3ケタの大台まで残り3だ。本塁打、打点は変わらず両リーグトップ。40発&100打点での2冠王が、いよいよ現実味を帯びてきた。
2打席連発を放った15日中日戦以来のアーチとなった。同戦以降は疲労蓄積によるコンディション不良で2試合を欠場。19日DeNA戦で復帰後も11打席連続で無安打が続いた。しかし前日21日ヤクルト戦で復帰後初安打を放つと、一夜明けたこの日は14打席ぶりに本塁打。一気にトンネルを抜け出す2日間となった。
アーチをお見舞いした青柳は昨季までのチームメート。「今は敵なので。しっかり打つつもりでいきました」と真っ向勝負を明かした。メジャー挑戦を経て、同じリーグのライバルとなった先輩右腕。これまで紅白戦などを含めた対戦経験は「覚えてないなあ…」と振り返る。真っさらな気持ちで臨んだ初対戦だが、もともと変則投手への印象は悪くなかった。
「どちらかというと僕は好きなイメージ。青柳さんがどんな球を投げるのかは立ってみないと分からないですけど。イメージを膨らませながらいきたい」
イメージ通りに決めた39号。大台が目前に迫っても「変わらず1打席1打席頑張ります」と表情は変わらない。この日は神宮での今季最終戦。試合後にはナイン一同で球場のファンにあいさつした。チーム一丸で、次に目指すのは2年ぶりの日本一。まだまだ続く戦いに向け、関東の虎党に復調を印象づけた。【波部俊之介】



