広島は先発栗林良吏投手(30)の力投が逆転勝利につながった。2回2死一、二塁から阪神熊谷のライナーが右足首付近を直撃。その場に倒れ込んだものの、ベンチ裏に引き揚げることなく続投を志願した。「下がると、守備の時間が長くなる。投げられるんだったら下がる必要はない。トレーナーさんと投手コーチが来てくれましたけど、下がりたくないと言いました」。右内転筋の肉離れで離脱となった5月22日中日戦では治療の時間を取り、投球練習も多くし、守備陣に負担をかけた後悔が残っていた。
マウンドに立ち続け、投手伊藤将にも打者と同じくらいの集中力で2死満塁を切り抜けた。5回に先制を許したが、最少失点で踏ん張った。2回以降は毎回走者を背負いながらも、7回8安打1失点。右内転筋の肉離れから復帰2戦目で5勝目を手にした。新井貴浩監督(49)は「強力打線を相手によく7回まで投げてくれた」とたたえた。
1点を追う5回1死満塁から菊池涼介内野手(36)の右犠飛で追いつき、6回には坂倉将吾捕手(28)が勝ち越しのソロを左翼席に運んだ。前日まで7試合連続無安打だったが、第1打席の二塁打で30打席ぶりの安打を記録。7月5日阪神戦以来のマルチ安打となった。
広島坂倉(7戦連続無安打から6回の決勝ソロなどマルチ安打)「だいぶ迷惑をかけましたし、今日は1打席目から“どうせ打てないんだったら振り回してやろう”ぐらいの気持ちで行けました」。
広島ハーン(2ストライクから阪神佐藤への3球目が内角に外れたことに)「2ストライクに追い込んでいるのに、当てにいくわけがないじゃないですか」



