今季オリックスでプレーしたアルフレッド・フィガロ投手(28)が、ブルワーズとマイナー契約したことを受け、同選手を契約保留選手名簿に入れているオリックスの球団関係者は20日、不快感をあらわにした。

 野球協約では、球団が保留権を持つ選手が、海外のプロ球団を含めて他球団と契約交渉することを禁じている。横田球団本部長補佐は「身分について解釈の食い違いがあるのではないか。フィガロは来季も必要な選手」と話し、自由契約にしない考えを示した。

 フィガロは今季終了後、中南米のウインターリーグに参加。その中で身分がFA選手になっていたことが原因とみられる。中村国際グループ長は「ブルワーズに悪意はないと思うが、身分照会もなかった」と話した。

 ドミニカ共和国出身で28歳の右腕は2011年からオリックスでプレー。昨季は8勝6敗、開幕投手を務めた今季は11試合で0勝5敗だった。