<マスターズリーグ:東京2-6名古屋>◇13日◇千葉マリン

 元ロッテの村田兆治投手(59=日刊スポーツ評論家)が、約2年ぶりに140キロ台球を復活させた。名古屋戦の6回、東京の6番手で登板した同投手は、14球目に141キロを計測。140キロ球も6球記録するなど、リーグ戦初開催の千葉マリンのファンを沸かせた。試合は名古屋が6-2で東京を下し今季初勝利を挙げた。

 「マサカリ兆治」こと東京村田の140キロ剛球が2シーズンぶりに復活した。昨季は最速139キロで、6季続けてきた140キロ投球がストップ。限界説?

 もささやかれた。11月に59歳の誕生日を迎えたばかりで今季初登板。千葉マリンでのマスターズリーグ開催は初とあって1万7800人の観客が詰めかけた。村田の現役時代の本拠地は川崎球場で、新本拠地で投げるのは初めて。村田は「お客さんがいっぱい来てくれてうれしかった。調子が良かったのでスピードにこだわった」と意気込んだ。

 6回1死二塁で川又に140キロ球を連発すると、山田への3球目に141キロを計測。07年1月以来、約2年ぶりの大台超えだった。3安打2失点で敗戦投手となったが、26球のうち140キロ台球が7球も。還暦(60歳)間近で衰えない体力は離島行脚のたまものだ。

 今夏は伊豆大島で離島の中学生の全国大会を開催した。来年はこの大会に国土交通大臣杯の「冠」がつく。村田は「夢と希望を与え続けたい」と話した。