日本ハム中田翔内野手(19)が今年も1軍キャンプからスタートする。スタッフ会議が26日、2軍本拠地の鎌ケ谷で行われて正式決定した。1軍未出場選手の2年連続1軍始動は異例だが、裏を返せば首脳陣の期待の表れ。梨田監督は「去年の秋(キャンプ)を見ると、期待できるくらい動いていた。打撃投手を打ったり、ノックを受けたりは相当できる。あとは実戦だけ」と高く評価。紅白戦や練習試合で結果を残していけば、開幕1軍が見えてくる。

 25日にロッテ西岡との17日間のハードトレを終え中田は、心配されていた体重も94~95キロをキープ。「(練習を)かなりやりましたよ。もう仕上がってます。誰にも負けへん」と鎌ヶ谷で自主トレをしていたダルビッシュの元に意気揚々とあいさつに向かった。だが、今オフ2度目の対面を果たしたダルビッシュからは「全然ダメ。使えない」と強烈なダメだしを受けた。

 中田の体をくまなくチェックしたダルビッシュは「腹筋はやっているけど、走ってないな」と下半身のゆるみを指摘。さらに上着をまくって腹筋をアピールする“弟”に「日サロ行き過ぎ」と、思わぬ角度からバッサリだ。前日までの合同自主トレの疲れををとるためにこの日を休養日にあてていた中田に「休んでいる場合じゃない」と尻をたたいた。すっかり意気消沈の中田だが、これもダルビッシュ流の愛のムチだ。「最初からアピールできるように頑張ります」。アニキの強烈なゲキを受け、気持ちはますます高まっていた。【本間翼】

 [2009年1月27日8時17分

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