日本ハム二岡智宏内野手(32)に“2軍調整”の可能性が出てきた。キャンプ地沖縄から3月1日に帰京し、同3日から札幌、名古屋、関西、札幌の遠征が15日まで続くが、2軍施設のある千葉・鎌ケ谷での別メニュー調整を検討中だ。梨田監督は「今後の様子を見ながらだが、多少大事にと思うところもある」と、1軍遠征メンバーから外すことを示唆した。

 長打力が期待される新戦力だが、右ふくらはぎ肉離れなどの故障再発を懸念して慎重な練習が続く。1軍キャンプには初日から参加しているが、13日のウオーミングアップから完全別メニューを実施。18日からフリー打撃再開も、実戦復帰の明確なメドが立っていないのが現状だ。

 チームは28日から沖縄でのオープン戦2連戦を消化し帰京するが、すぐに札幌入りし、その後も遠征が続く。1軍遠征帯同の場合、本拠地札幌なら実戦以外の練習メニューをこなす環境に問題はないが、敵地の名古屋や関西なら、鎌ケ谷居残りの方が効果的な練習が可能。3月中旬までのオープン戦には帯同しない選択が有力だ。

 中垣チーフトレーナーは「今のトレーニングの環境を考えると、あちこち行くより鎌ケ谷の方がいい。状況が変われば違うが、ギリギリまで様子を見たい」と方針を話した。28日の横浜とのオープン戦初戦(宜野湾)も名護での居残り練習が決まっており、3月以降の二岡の行動予定は明日27日のコーチ会議で結論が出そうだ。【村上秀明】

 [2009年2月26日10時12分

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