巨人の開幕ローテーション入りを懸けたサバイバルが、5日の中日とのオープン戦(ナゴヤドーム)から本格化する。現在確定しているのはグライシンガー、内海、高橋尚の3人。残り3枠を争い、激しい火花を散らす。

 先陣を切るのは3年目左腕の金刃憲人投手(24)だ。この日はブルペンには入らず、ロングダッシュ、ショートダッシュなどで最終調整を行った。「右、左ともに思い切って内角を突いていきたい」と、闘志をみなぎらせた。1年目は7勝を挙げたが、昨季は未勝利。持ち味の強気な投球で、先発ローテの切符を引き寄せる。

 6日の中日戦は、成長著しい5年目右腕の東野峻投手(22)の先発が濃厚だ。2月28日のWBC中国代表戦では3回をパーフェクト投球。「中日?

 相手どうこうより自分の結果です。先発陣はみんな調子がいいんで、自分も負けないように」と、戦闘モードに入った。

 同じく6日の教育リーグロッテ戦(ジャイアンツ球場)には栂野が先発予定。木佐貫、福田、野間口、西村健、バーンサイド、ゴンザレスなど先発候補が多く、登板機会を与えるために教育リーグとオープン戦の「2ウェイ方式」で競争させる。オープン戦(練習試合含む)、教育リーグを合わせ28試合。真っさらなマウンドを懸けた戦いはこれからだ。【久保賢吾】

 [2009年3月5日8時0分

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