<オープン戦:楽天5-5西武>◇15日◇静岡

 これが忍者戦法のやり方です!

 楽天野村克也監督(73)が15日、西武とのオープン戦で“足攻め”の手本を見せた。1点を追う8回1死三塁から、代走内村にギャンブルスタートを指示。打球は正面の二ゴロだったが、好スタートでまんまと同点のホームを奪った。采配的中に「何かやろうと思ったんだよね」とニンマリ。WBCで他国のパワー野球に挑む原監督に足を使った攻撃法を示した。

 14日には原監督に向け、三塁に走者がいる場面でのエンドランを提言。この日はバットにボールが当たった瞬間に走りだすギャンブルスタートを敢行した。「エンドラン?

 相手が西武だったからね」と、シーズンを考え秘策は出し惜しみ。それでも作戦成功にほおが緩んだ。内村も「1球目からサインが出てました。なんとか1軍に残れますかね」と、役割を果たし笑顔を見せた。「WBC?

 朝早いんだろ。眠くて見られるかなあ」と周囲を笑わせたが、実際に“ノムラ流足攻め”が使われるか、野村監督自身も気になるところだ。【小松正明】

 [2009年3月16日9時0分

 紙面から]ソーシャルブックマーク