<オープン戦:ソフトバンク2-4ロッテ>◇17日◇福岡ヤフードーム

 ロッテ大嶺祐太投手(20)が持ち味のストレートで押しまくり、先発ローテ入りをグイッと引き寄せた。強打のソフトバンク相手に5回を4安打6奪三振で無失点に抑えた。「序盤は絶対に抑えなきゃと思って力が入ったけど、3回から落ち着いて自分の投球ができました」と笑みを浮かべた。今季オープン戦は2試合8回1/3を投げて11失点。変化球のコントロールを意識するあまり、持ち味の直球は140キロ前半と勢いがそがれてしまった。前回登板後にサブローから「真っすぐの威力がない」と言われ、目が覚めた。

 この日は初回から全力で腕を振った。2回には今季最速の150キロを計測。6三振中5個は直球で奪うほどの力投で、変化球との緩急が生きた。高校時代からあこがれていたヤフードームで本来の姿を取り戻し、バレンタイン監督も「1軍で勝利に貢献してくれる投手」とローテ入りをにおわせた。

 [2009年3月18日9時37分

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