WBC日本代表で連覇に貢献したソフトバンク川崎宗則内野手(27)が、28日の広島戦(福岡ヤフードーム)で今季初めてオープン戦出場する。秋山監督が25日、「(川崎は)28日からになるんじゃない。ただ、28日は守備だけになるかもしれない」と話した。WBCに出場した川崎、杉内、馬原の3選手は、リフレッシュのため27日まで練習オフの予定。川崎については、コンディションを考慮し、チーム合流初日となる28日はベンチスタートが濃厚で、翌29日(広島戦)に今季初先発する方向だ。また、3選手に対し、28日の広島戦前には花束贈呈などセレモニーが行われることも検討中だ。

 今回の方針ではオープン戦フル出場は1試合だけ。実戦調整の機会が少ないリスクも伴うが、米国から伝わってくる川崎の状態の良さが、首脳陣の決断を促した。川崎はWBC準決勝の米国戦でスタメン出場。4打数2安打1打点で勝利に貢献した。他8試合ではベンチスタート。そのうち4試合は出場なしと、控えに回ったが、勝負どころで力を発揮。テレビを通じてプレーする姿をチェックした秋山監督は「ベンチでもやれることはある。投手に対するタイミングも、とっていた」。森脇ヘッドコーチも「彼については心配していない」と言い切った。

 秋山監督は「(2軍で実戦調整?)行かなくていいだろ」とも話した。2軍は31日からウエスタンリーグ・オリックス3連戦(北神戸)が組まれている。1軍投手が調整登板する予定だが、川崎の派遣はない。本拠地・福岡ヤフードームでの調整を最優先し、4・3開幕を迎えることになる。【松井周治】

 [2009年3月26日10時3分

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