阪神城島健司捕手(33)が7日、フルスイングを部分解禁した。1軍本隊に初合流。金本、矢野、新井と初めて同組に入った豪華フリー打撃では、1回り目の最初の3分間こそミート中心だったが、後半4分は一転して引っ張り打法を初披露。ドーム内とはいえ、金本にも負けない弾道で特大の本塁打性を連発。思わずマートンや桜井ら、他のナインが練習の手を止めるほど、破壊力十分だった。

 2回り目の解禁は1分間ほどで、その他はミート中心の打撃。結局14分中、フルスイング解禁は5分間だった。ちょっとだけの解禁について「みなさん原稿を書きにくいだろうから(サービスで)」と笑わせた。だがすぐ真顔で「まだ外では打たない。もっと体のキレがほしいし、今やると自分の感覚がおかしくなる」と説明した。

 「バットがもっと体に巻き付いてくれば軸もブレなくなる。みなさんの目にも、楽に振ってるようで飛距離も出てくる。次のクールまでにそうした体をつくっていきたい」。全開解禁は16日からの第4クールと予告した。

 6日、金本と打撃練習時間で“プチ競演”し、この日は同メニューを消化した金本との「共闘」宣言も出た。打撃練習をじっくり見守っていた姿を指摘されると「金本さんはまだできあがった状態ではないと思うから。今日はそういう(観察の)目で見ていなかった」。とは言いながら「金本さんは右投げ左打ち。ボクは右投げ右打ちだけど、野球の話とか、バッティングの話とか、いろいろしていきたいと思います」。目に見えて違う打球、その先にある豪華打線で並び立つ日が、ますます楽しみになってきた。

 [2010年2月8日13時6分

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