西武ドラフト1位ルーキー菊池雄星投手(18=花巻東)が18日、6日ぶりに捕手を座らせて54球を投げ込んだブルペンで、キャンプ初のカーブを試投。「打者の目先を変えるためです。緩急がないと、この世界でやっていけないと、工藤さんと桑田さんに言われたので」。そうそうたるカーブの使い手からアドバイスを受けて3球を投げたが、抜け気味で「全然ものにならないです。遊びで投げたので」と“言い訳”した。

 表情には出さないが、苦悩の日々を送っていた。状態が上がらず、4日連続ノースローを決断した時は「投げるのもおもしろくなくて、マウンドに立つのも憂うつでした」と精神的に追い込まれていた。しかし、首脳陣や工藤の助言もあって確かな復調の手応えを感じ「すごい充実感があります。フォームもいい感じで、どんどん良くなって、投げてて楽しいです」と晴れやかな笑顔が戻ってきた。

 [2010年2月19日7時47分

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