<中日0-1楽天>◇11日◇浜松

 楽天が、宮出隆自外野手(32)の決勝打でオープン戦首位を守った。中日戦は0-0のまま9回に突入。1死一塁で打席を迎えた宮出が、中日が誇る右のセットアッパー浅尾の初球、外角直球をジャストミートした。右越え二塁打で一塁から内村が長駆生還。最少得点差の接戦を制した。宮出は「浅尾なら初球はストレートだと思っていた。外角を逆らわずに打った」。自慢の直球を読み切って打つ。冷静さとパワーが光った。

 右のロングヒッターが、右投手から長打を打ったことに意義があった。オープン戦は途中出場が続くが、「ギャンブル的にヤマを張ることも必要。昨年は右投手で代えられることも多かった。結果を残すだけです」と宮出。配球を読み、腹をくくってフルスイングする。外野の定位置争いは開幕ギリギリまで続く。【宮下敬至】

 [2010年3月12日11時38分

 紙面から]ソーシャルブックマーク